花粉症
毎年だいたい決まった季節に、鼻水、鼻づまり、目がかゆい、という症状がでる場合は花粉症かもしれません。
スギ、ヒノキ、イネ、ブタクサなどの花粉が原因となります。
花粉が多く飛ぶ時期は、スギは2月~6月頃、ヒノキは3月~5月頃、イネは5月~10月頃、ブタクサは8月~10月頃、と花粉の種類によって季節が違うようです。
花粉が多く飛んでいる日に外出するときは、マスクをするとよいかもしれませんが、マスクを嫌がるお子さんも多いですよね。
ひがしまつど小児科では、鼻水を減らすお薬として、2020年版鼻アレルギー診療ガイドラインを参考にしながら、
- 第2世代抗ヒスタミン薬
- 鼻噴霧用ステロイド薬
- 抗ロイコトリエン薬(鼻づまりが気になるとき)
を、よく処方しています。
目のかゆみには、抗アレルギー点眼剤を処方しています。
また、どの花粉が原因かを調べるために血液検査も行っています
舌下免疫療法について
スギ花粉が原因の場合は「舌下免疫療法」という治療もおすすめしています。
- 花粉症症状を長期間にわたって抑える治療方法で、5歳以上のお子様からできます。
- 毎日、舌の下にお薬(まずくない!)を入れて、1分間つばを飲むのを我慢します。
(1~2分たつと、薬はとけて、舌の下の粘膜から吸収されます) - 3~5年間毎日続けます。
- 治療を開始して数週間程度は、軽い副反応(のどがへんな感じ、口のなかが腫れるかんじ、耳がかゆい)が出現しますが、数週間程度で副反応はでにくくなります。
- スギ花粉が飛散していない時期に治療開始します。次のスギ花粉シーズンから、症状が軽くなるのを期待できます。
舌下免疫療法を行ってみたい方は、一般診療にて詳しく説明します。
《治療スケジュール》
①舌下免疫療法について説明
↓ 治療を希望するならば
②血液検査(スギ花粉アレルギーがあることを確認する)
↓ 約1週間後
③再診【検査結果の説明】:スギ花粉アレルギーであることが確認できたら、再度舌下免疫療法を行うか希望を伺います
↓ 初回服薬日を予約します
④再診【初回服薬】:クリニック内にておこないます。詳しい説明も含めて1時間くらいはかかります。
↓ 初回服薬の5~7日後に
⑤再診:初回服薬の5~7日後くらいに、必ず受診してもらいます。副反応の程度について伺います。服薬を継続できそうであれば、薬の処方箋を発行します。
↓ およそ2~3週間後に
⑥再診:副反応の程度について伺います。服薬を継続できそうであれば、30日分の薬の処方箋を発行します。
↓
1か月に1回、定期受診