麻しん
1歳になったら「麻しん・風しん混合(MR)ワクチン」を接種しましょう。
麻しんウイルスをもらってしまうと、その10日後くらいに、発熱、咳、鼻水、といった「かぜ症状」が出現し、さらに目が充血したり、目やにがでてくることもあります。このような症状が2~4日(「カタル期」といいます)続くと、いったん熱がさがりますが、すぐに再び3~4日間ほど高熱となり、耳のうしろ、首、顔、体、手、足に発疹が出てきます(この期間を「発疹期 ほっしんき」といいます)。
麻しんは、熱の期間が長く、とてもつらい状態が続きます。
咳がひどくなって息苦しくなることもある肺炎や、耳が痛くなる中耳炎、けいれんをおこしたり意識がおかしくなってしまう脳炎を合併することがあります。
麻しんウイルスに対する免疫がなかったり少なかったりする人は、麻しん患者さんと同じ空間にいると麻しんにかかってしまう(空気感染)可能性が高いです。
小学校に入る前の年に2回目のワクチンを接種することで、さらに免疫力を高めることが期待できます。
予防接種について詳しくはこちら
松戸市内を中心に麻しんの発生がありました
平成28年7月~8月に、松戸市内を中心に麻しんの発生がありました。
平成30年9月~11月に、松戸市内を中心に麻しんの発生がありました。
0歳のお子様にもワクチンの接種は可能ですか?
0歳6か月~0歳11か月のお子様へ、麻しん風しんワクチンを接種することは可能です。
ただし、近隣で麻しん患者の発生が認められる状況などにおいて、緊急避難的な場合に考慮される手段とされています(日本小児科学会:MRワクチンの接種推奨対象者について)。
そして、以下の注意が必要です。
- 自費での接種となります
- 市から配布されている予診票は使えません
- 1歳をすぎたら、麻しん風しんワクチンを再度接種する必要があります
詳しくは、ひがしまつど小児科へお問い合わせください。
また、国立感染症研究所感染症疫学センターの資料もごらんください。
麻しん風しん混合ワクチンの接種で熱がでますか?
1歳になったら1回目のワクチンを接種しますが、接種したお子さんのうち13%くらいに、接種して1週間頃に熱がでます。またそのころ発疹がでることもあります。
2回目のワクチン接種のあとに熱がでることは、ほとんどありません。
排除状態の麻しんのワクチン接種は必要ですか?
平成27年に、日本は麻しん排除状態にあることが世界から認められるようになりました。しかし、海外で麻しんウイルスをもらった方が、まだ熱が出ていないときに日本にきて、その後麻しんを発症することがあります。
厚生労働省は、海外旅行する方へ、麻しんのワクチンを2回行っているか確認してみるよう注意喚起をしています。特にイタリア、ルーマニアを含むヨーロッパ地域へこれから渡航される方は注意が必要とのことです。
また、帰国後2週間程度は健康状態(特に、高い熱や全身の 発しん、せき、鼻水、目の充血などの症状)に注意しましょう。
麻しんの疑いがある場合、受診はできますか?
麻しんにかかったかどうか心配な場合、必ず受診前に電話(047-391-7001)をしてください。