感染性心内膜炎
感染性心内膜炎(かんせんせい しんないまくえん)って聞いたことがありますか?
心室中隔欠損(しんしつ ちゅうかく けっそん)や僧帽弁閉鎖不全(そうぼうべん へいさふぜん)などの心臓の病気にかかっている方は、血液の中に細菌(さいきん)が入ってきてしまうと、その細菌が心臓の中にこびりついて細菌のかたまり(疣贅:ゆうぜい)ができてしまうことがあります。
心臓の中に細菌がこびりついてしまうと、熱がでたり、細菌のかたまりが肺や脳などの臓器に流れていってしまいます。
細菌が血液に入ってきてしまうことは、日常の生活のなかでは、ほとんどありません。
血がでてしまう歯の治療(親知らずを抜く、など)や、転んですりむいてしまったり、痒いところをかきむしったりなどで、皮膚に膿(うみ)がたまってしまったりすると、口の中や皮膚の表面にいる細菌が、血液の中に入り込んでしまうことがあります。
感染性心内膜炎は入院して抗生物質の注射を何週間も行わなければならず、また手術をして細菌のかたまりを取り出すこともあります。
このように治療がとても大変なため、予防することが大事になります。
歯医者さんに行ったら、必ず「感染性心内膜炎を予防するように、と言われています」と伝えてください。
皮膚に膿がたまったりするようなことになったら皮膚科の先生に相談してください。