シブリングサポーター研修ワークショップ
2017/11/5
2017/11/4に多摩センターにて「シブリングサポーター研修ワークショップ」が開催され、ひがしまつど小児科のスタッフが参加しました。
シブリングとは「きょうだい」という意味で、この研修ワークショップでは、病気や障がいのある子どもの「きょうだい」の持ちうる悩みを学ぶことができて、「きょうだい児」を対象とした支援行事を体験することができました。
午前の部では、NPO法人しぶたねの清田さんがきょうだいが抱きやすい気持ちについて講義をしてくださりました。「病気をもつ子どものきょうだいたちは、子どものうちから、不安や寂しさ、罪悪感、プレッシャー、悲しみ、怒り…いろんな気持ちを抱え、感じながら、大きくなっていきます。子ども時代に抱えた経験、複雑な気持ちは、たとえ兄弟姉妹の病気が治っても、きょうだいが大人になっても、帳消しになるわけではなく、大人になってもしんどい気持ちを抱え続けるきょうだいもたくさんいます。」とのことでした。なお、しぶたねさんは、そのきょうだい支援の取組が評価されて「第11回(2017年)よみうり子育て応援団大賞」を受賞されています。
午後の部では、きょうだいを応援する行事を体験してみるものでした。偶然にも「E-こどもの森ほっとるーむ東松戸」のスタッフの方と一緒に参加できました。
病気や障害を抱えてしまった本人には様々な人の目が行き届きますが、きょうだいさんはどうしても2番目の存在になってしまいがちです。自分の感情を抑えてしまいがちになるきょうだいさんが、自分の気持ちを自由に発信でき心から楽しいと感じながら熱中できる行事を実施しても、「あなたはかけがえのない存在で、大事な人」ときょうだいさんに感じてもらい、きょうだいさんの悩みがすぐに解決するわけでは必ずしもありません。
「すぐにではなく、きょうだいさんが大人になった何十年先の未来に『自分は守られていたんだ・大事にされていたんだ』ということに、ふとした時に感じてもらえることに繋げて行きたい」といったしぶたねさんの言葉に、とても大きな愛情を感じました。
きょうだい支援の輪が今後もっと世の中に浸透して、当たり前のこととして行われていくものになれるよう、サポーターになった1人として尽力できればと思いました。
シブリングサポーター研修ワークショップに参加するともらえるシール
まつど・とうかつ地域でも、「きょうだい」や「きょうだいのことを思う家族」を応援する企画がなにかできないか模索していきたいと思います。